作曲家集団「ロシア五人組」とは?

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サンクトペテルブルク

ロシアの作曲家と言うと、まずは誰を思い浮かべるだろうか?
グリンカ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチ… 有名な作曲家をあげ始めると
きりがない。
今回はサンクトペテルブルクを拠点として活動した作曲家集団「ロシア五人組」と、
彼らゆかりのスポットを紹介する。

※写真はhttps://commons.wikimedia.org/wiki/File:Makovsky-caric.jpg より引用


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作曲家集団「ロシア五人組」

「ロシア五人組」とは?

※写真はhttps://www.culture.ru/materials/97263/10-faktov-iz-istorii-moguchei-kuchki より引用

ロシア五人組とは、主に19世紀後半にペテルブルクを中心に活躍した作曲家グループである。
以下5人のロシア人作曲家で構成されていた。

  • ミリー・バラキレフ(1837~1910)
  • ツェーザリ・キュイ(1835~1918)
  • モデスト・ムソルグスキー(1839~81)
  • ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844~1908)
  • アレクサンドル・ボロディン(1833~87)

彼らの民族主義的な性格・活動から、「力強い一団(Могучая кучка)」と呼ばれることもある。

「ロシア五人組」の活動

※写真は https://www.culture.ru/materials/97263/10-faktov-iz-istorii-moguchei-kuchki より引用

19世紀後半から、反西欧・反プロフェッショナリズム・反アカデミズムを標榜し、ロシア国民音楽の確立を
目指して作曲活動を行った。
バラキレフが指導的な立場につき、その後似た音楽的傾向(いわゆるナショナリズム)を持った音楽家らが
次々と加入し、ペテルブルグを中心として活動する音楽家集団となった。
音楽作品の創造を通して民族的探究を行った彼らは、オリエンタルな要素や表題を好み、
伝統的な民族音楽の作品への引用を積極的に行ったほか、時には当時の政治に対する批判も展開した。

「ロシア五人組」の作品

彼らの作品の中で有名なものをいくつか紹介する。現地の劇場やコンサートに行く際はぜひ鑑賞してほしい。

ボロディン

  • 交響曲第2番

「勇士交響曲」と呼ばれることもある交響曲第2番は、弦楽部による低音域の男らしく厳しい主要主題に
よってはじまり、「ロシアらしい」力強い交響曲と言えるだろう。

  • オペラ『イーゴリ公』

オペラ『イーゴリ公』はロシアの民族叙事詩をもとにしており、全体を通して力強く民族的な各主題が
展開してゆく。

ムソルグスキー

  • 交響詩『はげ山の一夜』

交響詩『はげ山の一夜』はロシアの民話をもとになっており、聖ヨハネの前夜祭が題材である。

  • オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』

権力者ボリスの苦悩を描いた歴史オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』では、権力に圧迫された動乱時代ロシアの
民衆の姿がリアルに描き出されている。

リムスキー・コルサコフ

  • オペラ『五月の夜』
  • オペラ『雪娘』

オペラ『五月の夜』、『雪娘』では民話の中のロシアの自然情景が美しく表されている。

  • オペラ『不滅のカシチューイ』
  • オペラ『金鶏』

『不滅のカシチューイ』や『金鶏』では、皮肉によるニコライ体制に対する痛烈な政治批判が
込められている。

「ロシア五人組」ゆかりのスポット

「ロシア五人組」にゆかりのあるスポットを、この記事ではサンクトペテルブルクに注目して紹介していく。

チフヴィン墓地 (Тихвинское кладбище)

※写真は https://www.tripadvisor.ru/Attraction_Review-g298507-d2347913-Reviews-Tikhvin_Cemetery_Necropolis_of_Masters_of_Art-St_Petersburg_Northwestern_District.html

「ロシア五人組」の作曲家のほか、グリンカやチャイコフスキー、ドストエフスキーなど
芸術の巨匠たちがここに眠っている。
有名人が多く眠っているだけあって、日本人のイメージする墓とは大きく違いどの墓も美しい
モニュメントのようだ。墓地とは言えども、観光スポットとなっている。

アクセス

メトロ緑選・オレンジ線「プローシャチ・アレクサンドル・ネフスコヴァ(пл. Александра Невского)」より徒歩5分

リムスキー・コルサコフの家博物館 (Мемориальный музей-квартира Н. А. Римского-Корсакова)

※写真は https://www.artsy.net/korsakov/collection?for_sale=false

リムスキー・コルサコフが晩年を過ごしたアパートが、現在博物館となっている。
彼が実際に使用していたピアノなどが展示されている。
ここではしばしばミニコンサートなども開かれることがあるため、公式サイトなどで確認してみよう。

公式サイト

英語・ロシア語対応
http://rkorsakov.ru/eng/

アクセス

メトロ赤線「ウラジーミルスカヤ」、メトロオレンジ選「ドストエフスカヤ」より徒歩5分

メトロ赤線「プーシュキンスカヤ」、メトロ紫線「ズヴェニゴロツカヤ」より徒歩5分


まとめ

「いかにもロシアらしい」民族的情緒に溢れた音楽に触れてみたいなら、まずは「ロシア五人組」の
作品をお勧めする。
また、サンクトペテルブルグを訪れるクラッシック音楽ファンにはぜひ「ロシア五人組」ゆかりのスポットに
立ち寄ってほしい。

著者:田中真奈美

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