ロシア・サンクトペテルブルクの治安事情
ロシアと聞いて、「怖い国」と思い浮かべる人は多いのではないだろうか。
このステレオタイプのせいか、ロシアは治安が悪い・旅行は危険と思う人もいるかもしれない。
今回は、ロシアのサンクトペテルブルクの治安について、1年間ロシアに住んでいた筆者の体験を交えながら、解説していきたいと思う。
治安は比較的良い
単刀直入に言うと、サンクトペテルブルクの治安はアメリカや西欧に比べると良いと感じる。
夜遅くに外を歩いていても、問題に出くわす可能性は低いだろう。
カフェの席に荷物を置きっぱなしにしてトイレに行くこともできるし、机の上にスマホを置いていても取られることは少ない。
また、殺人や強盗などの重犯罪やテロなどのニュースも、留学中の1年間は特に聞かなかった。
このように治安は安定しているが、観光客を狙った軽犯罪は多いように感じる。
他の観光地同様、しっかりと対策していく必要があるだろう。
具体的な被害
比較的良い治安を保ってるペテルブルクだが、軽犯罪の被害は後を絶たない。
では、実際にどのような被害がペテルブルクであったのか紹介していきたい。
スリ
ペテルブルクの目抜き通りであるネフスキー大通りや、公共交通機関でスリの被害が多いようだ。
具体的には、
- メトロの中で財布を取られた
- バスで腕時計を外され、取られた
- ネフスキー通りでバックを取られた
などの被害がある。
集団でターゲットを囲み、一瞬の隙を見てものを取っていくというケースが多いようである。
ぼったくり
エルミタージュ美術館や地の上の救世主教会など観光地では必ずと言っていいほど、着ぐるみを着た人や、スタチュー、鳩を操る人などがいる。
彼らと写真を撮ったが最後、高額な値段を払わさせられる
筆者の友人は、シマウマに1000ルーブル(2019年8月現在 約1700円)を支払っていた。
また、観光地前のお土産の屋台も注意だ。高額な請求をされるケースもある。
男性の場合は、ロシア美女によるハニートラップなどにも注意したい。
スキミング
ルーブルを安く手に入れる方法は、ロシアのATMを利用したキャッシングである。
しかし、キャッシングにも魔の手は潜んでいる。そう、スキミングである。
ロシアの大手銀行「ズベルバンク」を利用した外国人の多くが被害に遭っている。
筆者の場合、気がついたらインドネシアで10万円相当の現金を引き落とされていた。
街にあるどのズベルバンクでもスキミングは起こり得るだろう。
対策
以上、3つの軽犯罪について具体例を挙げて説明していったが、これらを未然に防ぐ方法はいくつかある。
例えば
- ポケットに貴重品は入れない
- トートバックなどスられやすいバックは使わない
- メトロや観光地ではリュックを前に持つ
- 怪しい人には声をかけない、無視をする
- 銀行以外にあるATMは極力利用しない
- ATM利用前にカード挿入口を確認する
- ズベルバンクを利用しない
- タッチ決済機能付きクレジットカードを利用する
などが挙げられる。
また、もしも被害に遭ってしまったら慌てずに対処をすることが大切だ。
大きな問題であった場合は日本大使館に連絡をすれば良いだろう。
https://www.st-petersburg.ru.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
まとめ
サンクトペテルブルクの治安はとても良いと感じられる。しかし、軽犯罪の被害が減らないのも事実である。
スリなどの被害に遭ってしまったら、せっかくの旅行が台無しになってしまう。
被害に遭わないためには、いかに被害に遭いにくい格好をするのかがポイントでありと思う。
あらかじめ、対策をしてから芸術の街 ペテルブルクの生活、旅行を楽しんでもらいたい。