ロシア旅行を計画する上で最初にぶつかる問題がビザだと思います。
招聘状をもらって、書類を作成して、領事館を予約して、、、と少し面倒な作業をする必要があります。
しかし、近い将来、電子ビザが導入され、その必要がなくなるかもしれません!
2021より電子ロシアビザ開始
電子ビザとは?
電子ビザとは、インターネットで申請するだけで受け取れる、簡易ビザのことです。
電子ビザには、早い、簡単、便利、無料という4つの特徴があります。
早い
電子ビザは祝日、休日関係なく4日以内に作成されます。
簡単
招聘状や証明書といった書類はいりません。
ただ、申請書に必要事項を書き込むだけで大丈夫です。
便利
領事館に行く必要がなく、インターネットサイトより簡単に申請可能です。
無料
お金を払って電子ビザを作成するということはありません。
電子ビザ申請から入国までの流れ
電子ビザは以下のサイトより申請します。
http://electronic-visa.kdmid.ru/index_en.html
サイトは英語、一部日本語に対応しています。
申請書を提出の数日後に通知書が受け取れます。
あとは、印刷した通知書を空港のカウンターで見せるだけで指定地域に入国が可能となります。
電子ビザの注意点
電子ビザは受け取りから30日間有効です。
電子ビザによるロシアへの滞在は、最大8日間です。
また、電子ビザに対応している空港なども指定されており、入国と出国は同じ地域内でする必要があります。
ビジネス、観光、文化交流を目的とした訪問の際に電子ビザを利用することが可能です。
パスポートの有効期限が6ヶ月以上あるものに限って、電子ビザは有効です。
訪問の際には海外保険への加入も必要です。
2021年に何が起こるの?
※写真は https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Putin_with_Vladimir_Konstantinov,_Sergey_Aksyonov_and_Alexey_Chaly_4.jpeg より引用
写真と電子ビザ大統領令府の署名は関係ありません。
2019年6月、プーチン大統領は、ロシア全土対象の電子ビザ導入に関する大統領令に署名しました。
その大統領令は、2021年1月1日より電子ビザが導入されると示されており、対象国には日本も含まれています。
つまり、2021年からロシアへ簡単に行けるようになるのです!
ロシア全土対象の電子ビザは、16日間滞在可能のシングルビザになるそうです。
観光、ビジネス、文化交流、招待の目的に沿っている場合に発行可能予定です。
発行は有料になる可能性もあるそうで、その場合は$50以下になるだろうと予想されています。
また、ロシア全国への電子ビザ導入の前に、サンクトペテルブルク、モスクワ、ソチ、カザンなどの大都市でテスト導入を進めていく予定だそうです。
今、行ける場所は?
2019年8月現在、電子ビザが対応しているのは、極東地域とカリニングラード州の2箇所です。
極東地域では、
- 沿海地方(ウラジオストク)
- サハリン州
- カムチャッカ地方
- アムール州
- ハバロフスク地方
- チュクチ自治管区
- ブリヤート共和国
- ザバイカリエ地方
へ行くことができます。
カリニングラードはポーランド、リトアニアの間にあるロシアの飛び地です。
両地域とも日本人は対象となっています。
まとめ
電子ビザによって、ロシア訪問の難易度がガクっと下がりそうです。
また、2019年10月からはサンクトペテルブルクとレニングラード州を対象として電子ビザの導入も計画されているそうです。
みなさんも、これを気に「近くて遠い」隣国ロシアへの旅行を計画されてみてはいかがですか。
参考サイト
Министерство иностранных дел Российской Федерации Консульский департамент
"Оформление электронной визы"
https://evisa.kdmid.ru/ru-RU/Home/Index
Комерсантъ
"Владимир Путин поручил ввести электронные визы"
https://www.kommersant.ru/doc/4003738
Фотнатка.ру
"Электронное окно в Россию. Петербург ждёт притока иностранцев с упрощением визового режима"
https://www.fontanka.ru/2019/07/19/136/